こんなニュースを目にしました。
「小中学生の不登校、過去最多35万人超え——12年連続で増加」
文部科学省が2025年10月に公表した最新調査で、2024年度の不登校の小中学生は35万3,970人。前年度よりさらに7,488人増えました。これは、わが家にも近所にも、職場の同僚の家にも、「ありうる話」として受け止めるべき数字です。
正直に書きます。わたしは今、当事者ではありません。子ども2人は元気に学校へ通っています。それでも、この数字を見て「もし、明日からわが子が学校に行けなくなったら?」と想像します。そして、何も答えを持っていない自分に気づきました。
この記事は、答えを持っていないパパが、それでも「知っておきたい」「考えておきたい」と思って整理したものです。当事者として悩んでいるパパに、何か少しでも届くものがあれば。そして、今は当事者でないパパも、いつ立場が変わるかわからない時代、一緒に考えていけたらと思います。
※専門的な判断・治療は小児科・心療内科・スクールカウンセラーなどの専門家にご相談ください。この記事は家庭での向き合い方の一般論をまとめたものです。
この記事でわかること
- まず、データから見える「現実」
- パパが知っておきたい① 「不登校=悪いこと」ではない
- パパが知っておきたい② 家庭を「逃げ場」にする
- パパが知っておきたい③ 専門家・第三者に頼る
- 「予防」できることはあるか?日常の関わり方
まず、データから見える「現実」
感情で語る前に、事実を押さえます。文部科学省の「2024年度 児童生徒の問題行動・不登校等調査」(2025年10月29日公表)の数字です。
- 不登校児童生徒数:35万3,970人(前年度より7,488人増、過去最多)
- 増加は12年連続。ただし増加率は前年度から鈍化(小2.2%・中0.1%)
- 内訳:小学生13万7,704人/中学生21万6,266人
増加ペースは少し鈍りましたが、絶対数として過去最多。「クラスに数人いて当たり前」の時代になってきています。
背景には、「無理せず休養」という文科省の方針転換、コロナ後の生活変化、家庭・学校・社会のさまざまな要因があると言われています。「気持ちの問題」と片付けられないことは、データが物語っています。
パパが知っておきたい① 「不登校=悪いこと」ではない
いちばん最初に確認したいのがこれです。不登校は、子どもがダメだからじゃない。怠けでもない。
文部科学省も「不登校児童生徒に無理に登校を促さず、休養も認める」方針を明確にしています。「行きたくない」というのは、子どもなりの大事なサイン。それを「学校行きなさい!」で押し戻すのは、SOSを無視してしまうことになりかねません。
パパとして、まず自分の中に刻みたいのは——
- 「行けない」は「行きたくない」とは違う。本人もつらい
- 原因は一つじゃない。本人にも言葉にできないことが多い
- 「みんな行ってるのに」は禁句。比べられたら誰でも追い詰められる
- 休む期間が「逃げ」ではなく「立て直し」になることもある
この前提がぐらつくと、家庭が居場所でなくなります。パパの中の固定観念をまず疑うのが、いちばんの一歩です。
パパが知っておきたい② 家庭を「逃げ場」にする
不登校の子にとって、学校以外で「ここにいていい」と思える場所が必要です。それがまず家庭であってほしい。パパの役割が、ここで大きいです。
家庭を逃げ場にするためにパパができること
- 否定しない・責めない。「なんで行けないの」ではなく、「今日はどんな気分?」
- 普通の会話を続ける。学校の話以外(ゲーム・好きなもの・テレビ)でちゃんと笑い合う
- ママだけに背負わせない。日中対応するママの疲弊は深刻。パパが受け止め役にも
- パパ自身が余裕を持つ。仕事のイライラを家に持ち込むと、子どもは敏感に察する
- 「学校に行ってほしい」をいったん横に置く。回復してから考える順番
とくに大事なのは「ママだけに背負わせない」。学校への連絡、先生との面談、子どもの心のケア——これを全部ママが抱えると、家庭そのものが崩れます。パパが「自分の出番だ」と前に出ることが、家族を守ります。
子どもの心の安定には、夜の睡眠もすごく大事です。寝かしつけや生活リズムの話は別記事でもまとめています。
👉 パパでもできる!子どもの寝かしつけを成功させる5つのコツ
パパが知っておきたい③ 専門家・第三者に頼る
家庭だけで抱え込まないこと。頼れる場所はいくつもあると知っておくだけで、いざというとき動けます。
パパに知っておいてほしい相談・支援先
- スクールカウンセラー:学校に配置されていることが多い。まずはここに相談
- 教育支援センター(適応指導教室):自治体が運営する不登校児童生徒向けの公的な場所
- フリースクール:民間の居場所。学校に戻る前段階としても
- 心療内科・小児科:心身の症状がある場合は医療機関へ
- 不登校の親の会:同じ立場の親同士で話せる場。孤立を防ぐ
- 自治体の子育て相談窓口:制度的な情報や支援のハブ
パパとして大事なのは、これらを「実際に動いて使う」こと。ママから「相談してきたよ」だけでなく、パパ自身が窓口に行く・電話する姿勢を見せると、家族のチームワークが変わります。
「専門家に相談するなんて大げさじゃない?」と感じるかもしれません。でも、「相談するハードルを家族で下げる」こと自体が、子どもを守る大きな一歩です。
「予防」できることはあるか?日常の関わり方
当事者でないパパも、できることはあります。それは、子どもとの日常の関わりを大切にすること。
- 「今日どうだった?」を毎日聞く(答えなくてもOK、聞き続けることが大事)
- 子どもの友達関係に関心を持つ。誰と遊んでいるか、トラブルはないか
- SNSとの距離感に気をつける。スマホ依存・ネットでのいじめは不登校の引き金にもなりうる
- 褒める・肯定する瞬間を増やす。「いてくれてうれしい」を言葉に
- パパ自身がストレスを溜めない。家庭の空気の主因は親
子どものSNS・スマホとの付き合い方は別記事で詳しくまとめています。デジタルとの距離感は、子どもの心の状態と密接につながります。
👉 子どもにスマホをいつ与える?SNSとどう向き合う?小学生パパが決めるわが家のルール
パパとしての本音
正直に書きます。この記事を書きながら、「自分は本当に分かっているのか?」と何度も自問しました。不登校に向き合っているご家庭の苦しさは、当事者でない自分には完全には想像できません。
でも、「分からないからこそ、知ろうとする」姿勢は持ち続けたい。
そして、いま当事者として悩んでいるパパに伝えたいのは——あなたは決して、ひとりではないということ。全国で35万人の家庭が、似たような悩みを抱えています。「うちだけがおかしい」ではなく、「ともに歩む仲間がいる」と思えるだけで、少しだけ気持ちは軽くなるはずです。
そして、いま元気に学校に通っている子のパパも、「明日は我が身」と思って、子どもとの時間を大切にしたい。家庭が安心の場所であり続けること——それが、私たちにできるいちばん大切なことだと思います。
まとめ
不登校35万人時代、パパが押さえるポイントをおさらいします。
- 2024年度の不登校は35万3,970人、12年連続増加(文科省)
- 不登校は「悪いこと」ではない。国も「無理せず休養」の方針
- 家庭を「逃げ場」にする。否定しない・普通の会話を続ける
- ママだけに背負わせない。パパが前に出る
- スクールカウンセラー・教育支援センター・フリースクールなど第三者に頼る
- 日常では「今日どうだった?」を聞き続ける。否定せず聞く姿勢を
不登校は、家族で抱え込まずに、社会全体で支える時代です。当事者でないパパも「知っているだけ」で家族にとって大きな安心になります。
もしいま、お子さんが学校に行けずに苦しんでいるご家庭があれば。あなたとお子さんは、ひとりではありません。専門家を頼ること、休むこと、立て直すこと、すべて選択肢です。今日もお互い、できる範囲で、家族で寄り添っていきましょう。
では、また。

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